天才は色褪せない!?

天才は色褪せない!?

祇園祭のあとの酷暑の中
玄関先の交差点に佇む半数が外国人ということで
異国情緒満載のベリーメリー京都校からお届けします。

はじめまして! チーフとしては声模様初参戦のヨシダです
8月から京都校チーフとしてガンバっております。
皆さま今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

10代から30代の生徒さんが多い中
京都校でも実にパワフルなアラフォー、アラフィフの方々が
熱心で存在感が凄いです。間違いなく「音楽がライフ」になっています。
日本人の美意識が相対的に下がってきている中
ホント素晴らしいことです。

先日体験レッスンで即日入会いただいたご年配の男性がいらっしゃるのですが
「声をちゃんと出す訓練をしたいのですわ〜」と志高く毎週1回・月4回通っていただいてます。
その方には昭和歌謡を課題曲としていて、Gtでコピーしてキーの半音上下を即座に対応可能にして
レッスンに臨むのですが、『往年の名曲はコード進行が凄い!!』と痛感します。

私は作曲はGtでやりますが、最近コピーする中でアタマをガツンとイカレる曲が多いです。
新旧織り交ぜて、コード進行が「ゲッ!!スゴっ」と思ったものをいくつか。
① E-Girls 「Pain Pain」サビまでの進行がすご過ぎて死ぬかと思った。バロックだ!サビがな~残念!
②安全地帯 「恋は気まぐれ」分数コードの子音が普通じゃない。Gtでえーカッコする時につま弾ける よっしゃー!
③吉幾三 「雪国」演歌の名曲には多いが、この曲も贅肉削ぎまくった枯れたサビ進行にレッスン中泣きかけた。
④My First Story 「花 0714」曇りなくこのシンガーは天才だと思った。カッコーええ&嬉しくなった。よくぞここまで!

そして極め付けの
⑤「青い山脈」(いろんな歌手が歌ってる)耳覚えあるので、余裕こいてコード取りだしたんだけど、
なんか「♪あーおーいさんみゃ~く~※」の所、なんかコードちょっとちゃうぞえ〜と思って、苦戦しまくって
やっとわかったんだけど、作曲者の服部良一さんはやはり天才でした。脱帽です。
※の部分の 「 CA7DmE7AmBE7」のA7とBに感動ショックがデカ過ぎて虚脱感すら感じましたわ。

ビートルズやサイモンとガーファンクルに見た”コード進行の芸術”がここにもあった。
名曲のメロディーは、特にABメロはコード進行芸術の素養が滲み出るんだなー!と痛感しまくりでした。
サビはエイヤー!と偶然でできることもマーあるけど、、、

生徒の皆さん、名曲が永遠に不滅な理由がありそうですよ。
カバー・コピーできる力は素晴らしいですし、技術向上には不可欠ですが、
それはそれ、これはこれ、です。

Amを2小節、E7を2小節のあと、なぜまたE7を2小節続けAm2小節に戻るメロディーなのかを、
思いっきり考えて、自分なりの血や肉にしてゆきたいですね〜私もあなたも!!

僕はこの「雪国」のサビ進行の秘密を知ったその日は、丸一日ハッピーで寝るまでそればかり弾いてました笑。

普通のコード進行が付いてればマーマーの曲はできるのですが、
曲自体はマーマーなので、鬼の歌唱力がないとエエ曲として響きません。
それもありですが、限界ありますよね。喉が潰れる。唾が飛びすぎる。

印象の深いメロディーは、やっぱりコード進行の妙ですね。
たくさん触れて自分なりに分析しましょう。

天才は色褪せない。だから天才なんだよな〜。

ベリーメリーミュージックスクール京都校チーフ Takeshi Yoshida

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