ボーカル上達Ⅸ 〜 体力・インナーマッスル 〜

ボーカル上達Ⅸ 〜 体力・インナーマッスル 〜

ベリーメリー京都校4Fからの美しい夕焼けにホーと束の間の溜息が出る。
微妙なオレンジのグラデーションに作り物臭さは全くない。
だから余計にたまらない。
そんな色に惹きこまれて、
瞬間ボーッとして落ちそうになる。

アカンあかん、落ちたらあかん。
秋の落とし物は探せばいいが、
カラダや気持ちが落ちたらあかん。

不思議に落ち着く烏丸六条の交差点模様の
45度上空にはたまにそんな景色が見られます。

皆様ご機嫌いかかがですか。
そんな京都校チーフの吉田です。

ボイトレやるにはピッタリの良い季節となりました。
京都校もありがたいことに、たくさんの生徒さんで
活気あふれています。熱心な方が多く、毎日が本当に
真剣勝負の連続です。

音楽人生を先に全力で歩んできた私たち講師が、
長く実戦で培ってきたことを、生徒の皆さんに
伝えてゆく。簡単には真似できないスキルを、必死に
習得しようとするピリッとしたレッスン空間は、
マジにスリリングでカラフルです。

私は、音楽はどんな人にとっても、
どんな立場の、どんな地位の人にも
人生の大きな精神的支柱になる素晴らしい世界だと
信じ続けていますが、その信念が揺らいだことはありません。

音楽を楽しみ続けるために,
日々の仕事が頑張れる&稼ぐパワーが出る、みたいな境地でしょうか。

そんなダイナマイトパワーを持つ音楽や芸術ですが、
体力との相関関係はどんな感じなのでしょうか?

今回はそんな話です。

ボーカル上達Ⅸ 〜 体力・インナーマッスル 〜

1 体力つけないとカラダの内も外も動きが鈍ります!!

a)ブレない心と行動
b)スピード感のある発想と作品化
c)ムダな動きが宝に変わる吸収力と精神力
d)飲みにケーションとオール
e)でっかい声メカニズムの内・外
f)Gtピッキングやストロークの迫力

これら全て”体力”勝負です。
音楽はやっぱりアスリートばりにハードなもんです。
かく言う私も、両手握力70超あってよかったと
Gtソロの速弾きするたびに思います。笑

誤解しないでください。
絶対的な体力基準のことではありません。
ダラーとしてるよりも体力あったほうが
ベターでプラスが大きいという話です。

ボーカルなら、「息」そのものに関わります。
・キレと勢いのあるアタック音。
・半拍のブレスで吸える量。
・ロングクレッシェンド。
・圧のあるレガート。
・強い母音。

有酸素運動ならなんでも良いので、
できる限り頻繁にカラダ動かして
ちょっとは鍛えましょう!

2 声に関わるのはインナーマッスルだ!

当たり前ですが、肺がなければ声は出ません。
だから、肺活量が大きいと大きい声・響く声が出る可能性が高いです。
Youtubeなどで、さもごもっともライクなボイトレ技術論をこれ見よがしに
レクチャーしているのがありますが、御託並べたほうが学んだ気になる人が
多いのか、結構なアクセス数ですが、ちゃんと考えてください。

前にも書きましたが、ストレートを速く放れないピッチャーに技術論など
語ってもナンセンスです。速く放るための体の使い方という技術以前に、
脚力・背筋力・腹筋などのバネになるアウターマッスルと体にしなやかさを
与えるインナーマッスルの強化が先です。

同様にボーカルでは、まっすぐ発声し、勢いと伸びを与える呼吸法が先にありきです。
クレッシェンドで母音が押せて初めてビブラートが生きます。
同様に一定以上強い声が出て初めて鼻腔共鳴による倍音付加でのハリと伸びのある声が
自分のものにできるのです。

体力UPとインナーマッスル強化は、ともに必須なボイトレメニューです。
技術以前の問題として、また技術強化のためのベースとしても必要なのです。

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