『歌うま』目指して VOL 02-⑤ 〜こりゃまた凄いコード感に感動!!〜

aiming_to_be_a_singing_horse_vol_02_5

あなただけの”つぼみプロローグ”開きかけてますか?

年の1/6がもう過ぎたぞ、こりゃ大変だ〜とちょっと思っている
京都校ヨシダです。

今作っている楽曲の主題が『2次元の扉は開かない』なんですが、
ちょっと歌詞の仕上げに苦しんでいます。

開かないから開けるぜ〜 なのか
開かない扉をアイツなら開けてくれるぜ〜 なのか
開かないなら開く未来へ飛ぼうじゃないか〜 なのか

実に落とし所が難しい、でもなんか楽しい、、

芸は身を助けると言いますが、
始めて半年〜1年で最近急にメキメキ上手くなってきたGt弾き語りの生徒さんが数名いて、
最近のレッスンで気付いたのですが、「なんか急に上手くなったな〜」
なんでやろ?と考えてプレイを見ていたのですが、明らかに変わったのが、
驚くべきことに「ギターの鳴り」なんですよね。
胴鳴りがとても良くなっている。響のバランスも良い。

生徒さん達には、Voでの日頃の喉のメンテと同様、
Gtの好ましい保管方法や、メンテ法、良いエイジングに効果的な家でのプレイ方法など、
結構細かく、うるさく伝えていますが、そんなこんなが、
新品購入後にプラスを半年を重ねると一挙に成果として出てくるんだと、改めて嬉しくなります。

良い音で、流暢なストロークで、正確なビート感で、弾けている。
と同時に、歌うビート感まで向上し以前のような歌い急ぎやモタリもなくなっている。

何より、それを本人が実感していて、自信も付いてきているので、
新しい技への興味や意欲が心地よい。

あんなに鳴らなかった「F」コードなのに、今はどんなバレー系も素早く対応できている。
初級を脱して、中級レッスンの最初あたりから急に頭角を現して来る人はたいてい
そのまま鮮やかに中級レベルも爆走することが多いので本当に楽しみです。

ほんと、「水を得た魚」のように、みずみずしい艶のある素敵な表情をしているのです。

やっぱり芸は身を助けるだな〜と感慨深い。

 

さて、今日の本題
【こりゃまた凄いコード感に感動!!『松田聖子 天使のウインクAメロ』】

最近のレッスンで「母の影響です」と、松田聖子ばかり歌いたがる22歳女子のレッスン曲を
ギターで伴奏しながら歌唱の細部をレクチャーしていて、またまたレアなコード進行に出会ってしまいました。

思わず、「カッコエエ〜」と声が出ました。

今回は『天使のウインクAメロ』を取り上げます。
かなり昔の曲ですが、自分の作曲の参考にちょっと拝借するなら(笑)、昔の曲がベストです。
最近の流行りを拝借するとパクリ丸出し感が出るので、バレバレです。

1 まずAメロ最初の
「音符のよ(G)うに すれ違(F)ってくのよ(E)〜」の、
[F]のレアでキレキレなコードとメロディーのバランスにまず感動&脱帽です。

普通の予定調和系循環コードで考えるとココはたいてい、
上記()部分が、(G)(D7/F# )(E7)となるでしょうが、
そうなると、この部分のメロディーがイマイチ浮き立ってこない。

また、ロック系のパワーコードで良くやるような、
(G) (D/F#) (F) (E)とベースラインをクロマチックで下降させるパターンもありですが、
それをやるとその後のコード進行も必然的にクロマチック下降多用せざる得ないので、
ロックテイストでカッコ良いコード展開ですが、松田聖子さんの世界観には濃すぎます。

よって上記のG F E というコロンブスの卵のような天才シンプルパターンがピタッとハマります。

2 その続きの
「迷子にな(Am)った 彼の心(Cm)の中(Dsus4)」の、
(Cm)のところは、おそらく絶対経験則です=ちゃんと狙ってコードを当てています。
何も考えず音だけとってコードを乗せたら、ココは絶対(C)にしかならないですから。

CではなくCmにすることでどれだけメロディーがイキイキ浮き立っているか、
ギター弾いて歌い比べてみてください。

先ほどのロック系クロマチックパターンで

「迷子にな(Am)った(E/G#) 彼の心(C/G)の中(D/F#)
もかっこいいですが、かなりロックテイストに弾き語る根性がいります。

ちなみにこの天使のウインクのBメロやサビは、波風立たないキレイ系の
循環コードなので、このAメロでの先制パンチがどれだけ破壊力があるかを
ちょっと弾き語って、上記すべて歌い比べてみてください。

ギター弾き語りが中級者から上級者に向かうには、
こういったレアでグッとくる&フックの効いたコード進行の知識や経験則はマストです。

またご紹介しますので、
少しずつ確実に自分の感性にカッコエエ&レアな
コード進行をどんどん埋め込んで熟成して行きましょう!!

この記事を書いた人