今回は、ベリーメリー京都校で「作詞・作曲コース」を受講中の國増雄一郎くんのレッスン風景と制作秘話を併せて紹介します。曲作りや、ギターアレンジに興味のある方、そんな受講を検討中の方は参考にしてみてください。
作詞・作曲コースとは?
ベリーメリーの「作詞・作曲・DTMコース」は、多くの場合、「作詞・作曲コース」としてスタートします。
自分が作ったオリジナル楽曲を講師に聞いてもらい、アイデアをもらいながらブラッシュアップし、”オリジナル楽曲の完成”を目指します。
レッスン中に、スクール機材を使用し、ピアノまたはアコギの演奏にボーカル&ハモリを乗せていき、楽曲を高度に完成させていきます。
そのシンプルな構成の2MIX音源でも十分聞き応えのあるレベルになるように仕上げていきます。
その後に、さらにドラム・ベース・シンセなどトータルのアレンジを学びたい人が、レッスン中にDTMを習うことになります。
概ねの手順はコース紹介に記してありますので、ご参考になさってください。
リンク:作詞・作曲・DTMコース
國増雄一郎くんについて
ベリーメリー京都校に通う國増雄一郎くんは、アコギ弾き語りで精力的にライブ活動やSNS発信をこなしているシンガーです。
彼のメロウなファルセット、せつない地声はリスナーの心にスーッと入ってきて、なんといっても独特の曲作りの妙というか、個性的な間合いを持ったシンガーソングライターです。
3年以上のレッスンを通じて、國増くんワールド全開のオリジナルを10曲以上は、意見を交えながら完成してもらいました。
主に、メロディーをより響かせる適正なコード進行と別コードへの置き換え指導と、メロディーをより印象深くする歌詞の推敲などがレッスンの中心でした。
今回紹介する國増オリジナル楽曲は、なんとも切ないバラード「Oh my Honey」です。
1段階目:サビのメロディーと歌詞原案
最初にサビのメロディーが浮かんだということで、スマホのボイスメモで録ったサビのメロディーと仮の歌詞をレッスンに持ってきてもらいました。
このボイスメモをもとに、コード進行をまず確認していきます。ここは大事な作業です。
これが本人が部屋で苦労して作った跡が見えるボイスメモ音源です。
2段階目:サビ前後を考えカタチにする
このサビを弾き語った後に、素直な気持ちでどんなコード進行のどんなメロディーが國増くんの中で自然に出てくるのか、2〜3パターン考えてもらいます。
それが一番自然なAメロになります。
ただし、サビと全く同じコード進行やサビと同じような音域の似過ぎたメロは基本NGです。
客観的に聞いて、どのパターンがベターか、または2〜3パターンの中で繋げて良くなる箇所はないか確認していきます。
國増くんの独自性を崩さないように、その上でブラッシュアップしなければならないのでアドバイスする我々も真剣勝負です。
彼の優れたサビの原案メロディーをさらにパワーアップさせられるコードへの置き換えを、いくつか教えます。
主にディミニッシュ・オーギュメント系や分数コードさらにインパクト強い7th系コードの響かせ方ですね。
さらに、その響きにつながるAメロとBメロの候補と選択。
これが、その辺りを煮詰めて、レッスン中にブース内でレコーディングしたサビ前後の音源です。
LIVEの弾き語りはこんなイメージになります。
3段階目:LIVE版/SNS版の2種類の音源作成
ライブでは当然弾き語りですから、主旋律のボーカルが勝負になります。
しかし、その分シンプルなれど、最大限カッコ良いアコギの演奏力も求められます。
指アルペジオ・ピックアルペジオ・同一コードでオンコードでベースを動かしたり、エモい分数コードを多少多用したり、ニュアンスの違うストロークを混ぜたりなどですね。
國増くんは、自身のライブも定期的にこなしていますが、SNS戦略も積極的なので、それ用に、アコギ2本でアンサンブルしたようなバージョンも作りたいという意向でした。
「先生、、Gソロとハイコードバッキング入れてもらえませんか…」という要望を受けたので、アコギ2本でのセッションライブのようなスタイルの音源作成も進めました。
ハモリも彼にいろんなパターンを考えてもらいましたが、「普通なようで普通でないハモリにしたい」というイメージになかなか近付かず彼自身かなり苦労していました。
最終的にGソロレコーディングやハモリライン指導を、レッスン中に行い、なんとか完成したのがこの音源です。
フルコーラスVer
フルコーラスver「Oh my Honey」作詞・作曲 國増雄一郎 です。
初めにボイスメモのサビ原案を聞いてから「2ヶ月ちょっと(月4回作詞作曲レッスン)」での完成になりました。
最後に
國増くんワールドを醸し出している、独特の節回しや歌詞の流れが炸裂した本当に良い楽曲になったと思います。
彼は、他にも良い曲をたくさん作っているので、またの機会にご紹介したいと思います。
どちらかといえば、指アルペジオが得意な彼ですが、16ビート系のカッティングギターを上手くなりたいと、最近はアコギのハードストロークに特化した曲やプレイをレッスンで頑張っています。
プロの法律家を目指して国家試験勉強もやり、またミュージシャン活動も精力的にこなし続ける彼のひたむきさには感服します。
京都校のMIXライブで、また今回のOh my Honey のアコギ2本バージョンを、そのまんまのアレンジで、ぜひ一緒にやりましょう。
実現できたら楽しそうですね。
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。