
カラオケで歌う時、みなさんはどこに一番意識を向けて歌っているでしょうか。
👉 音程
👉 声の出し方
👉 高い音
もちろん、どれも歌う上では欠かせない要素です。
ただ、それと同じくらい大切なのに、意外と見落とされがちなのが「カラオケそのものをどう聴いているか」という視点です。
カラオケは、ただ歌うための“背景音”ではありません。そこには、歌を支えてくれる情報や、歌を気持ちよくしてくれるヒントがたくさん詰まっています。
今回は、カラオケとの向き合い方を少し変えるだけで、歌がどう変わっていくのかその入口として、まずは「ありがちな状態」から整理してみたいと思います。
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カラオケの魅力を活かせていない歌が生まれる理由
レッスンをしていると…
💭 音程はそこそこ合っている…
💭 声もちゃんと出ている…
それなのに、なぜか歌が安定して聴こえない、というケースに出会うことがあります。
そうした歌に共通しているのが、意識が自分の声だけに向きすぎている状態です。
歌っている本人はとても真剣に…
👀 音程を外さないように!
👀 声が裏返らないように!
👀 ミスをしないように!
…と頑張っているのですが、その分、「カラオケを聴く余裕」がなくなってしまっています。
その結果、伴奏との一体感が薄れ、歌がオケの上に「乗っている」のではなく、オケとは別々に進んでいるような印象になってしまうことがあります。
こうした状態が続くと、曲が変わっても、テンポや雰囲気が違っても、どこか似たような歌に聴こえてしまう、ということも起こりがちです。
これは才能の問題でも、センスの問題でもありません。単純に、カラオケの中にある情報をまだ使えていないだけなんです。
では、そのカラオケには、具体的にどんな情報があって、それをどう歌に活かしていけばいいのか?
ここから先では、「コード」「リズム」「抑揚」という3つの視点から、カラオケを味方につけるための聴き方を見ていきましょう。
POINT1:コードを感じ取る

レッスンでよく行う練習のひとつに、「ピアノで鳴らされた音と同じ高さの声を出してみましょう」というものがあります。
鳴っている音と同じ音程を目指す、いわゆるピッチ練習ですね。
カラオケに「ガイドメロディ」が付いている場合は、そのガイドをしっかり聴いて同じ音階をなぞることで、同じような練習ができます。
ただ、ガイドメロディや手本の音が無いと、急に不安になる人も多いと思います。
また、ガイドメロディは一定の強さで打ち込まれていることが多く、抑揚を意識した練習をしたい時には、かえって邪魔になることもあります。
そこで、あえてガイドメロディをオフにして歌ってみるということをやってみてほしいのですが、その時に問題になるのが…
「じゃあ、何をよりどころに音程を取ればいいのか?」
…という点です。
その答えが、「コード(和音)」です。
今回はコード理論の詳しい説明は省きますが、「今鳴っている和音と、自分が出している単音が心地よく混ざっているか」ここを感じ取れるようになることが大切です。
レッスンでは、講師にピアノやギターでコードを弾いてもらいながら歌う練習を、ぜひ増やしてみてください。
それに慣れてくると…
💭『さっきピアノで聴いていたコードが、カラオケではエレピで鳴っているな…』
💭『ここはオルガンっぽいな…』
💭『今はエレキギターだな…』
…といった具合に、音色の違いまで含めて理解できるようになってきます。
ここまで来ると、かなり理想的です。
カラオケでの音程の正しさとは、単純に「合っている・外れている」ではなく、カラオケと自分の声との“相対的な音感”が正しいかどうかだと私は考えています。
コードを感じながら音程を合わせていけるようになると、歌う側にも、聴く側にも安心感のあるテイクになっていきます。
POINT2:リズムを取る

リズムに関して、「4分音符よりも8分音符でリズムを取りましょう」と言われたことがある方も多いと思います。
「タン・タン・タン・タン」ではなく
「タタ・タタ・タタ・タタ」で
…ですね。
メロディの1フレーズは、4分、8分、16分など、さまざまな細かさの音符で構成されています。
それに対応できるように、歌う側の“ものさし”も細かくしましょう、という意味です。
とはいえ、歌いながら常に頭の中で「タタ・タタ・タタ・タタ」を鳴らし続けたり、体で取り続けたりするのは、なかなか大変ですよね。
そんな時こそ、カラオケをよく聴いてみてください。
実は、8分を刻んでくれている楽器が入っていることがとても多いです。
代表的なのはドラムのハイハットやライドシンバルですね。
「ハット?ライド?なんじゃそれ?」最初はそんな感覚で全然大丈夫です。
「このシャカシャカした音が、今の8分なんだな」それくらいの認識でも、意識していると自然とその音が目立って聴こえるようになってきます。
聞こえているだけでも、8分を捉える感覚はかなり向上します。
ドラムに限らず、「ここはピアノが8分で刻んでいるな」と分かれば、それをリズムのよりどころにすることもできます。
また、歌の途中で休符やブレスが入ると、タイミングがズレてしまう人も多いのですが、歌が休みでも、伴奏は休まず鳴り続けています。
その間のオケをしっかり聴くことで、次に入るタイミングを測ることもできるようになります。
POINT3:抑揚をつける

カラオケから汲み取りたい情報の中で、一番大切なのは「抑揚」かもしれません。
例えば、ピアノがしっかり聴こえる曲のカラオケを聴くと、ピアノのタッチに「強い・弱い」があることに気づくと思います。
1音1音まで細かく捉えられなくても構いません。
💭『曲の冒頭とサビでは、全然強さが違うな…』
💭『AメロとBメロでも雰囲気が違うな…』
そんな感覚で十分です。
例えば、サビの伴奏の強さを100とした時、
🤔『冒頭は40くらいかな?』
というイメージで考えてみてください。
そして、声の強さもそれに合わせて、
👉 冒頭は40%
👉 サビは100%
を意識して歌ってみましょう。
それだけで、伴奏と歌の一体感はぐっと増します。
セクションごとに慣れてきたら、1小節ごとなど、より細かな伴奏の変化を感じ取れるようになると、さらに波のある、表情豊かな歌唱になっていくはずです。
😮 『何の楽器かは分からないけど、ここはキレがあるな!』
😮 『ここはゆったり流れる感じだな!』
そんな感覚でOKです。
その印象に合わせて、
🎤 声にキレを出してみる
🎤 ゆったり感を出してみる
というようにオケに寄り添っていくと、歌い方の方向性も自然と見えてきます。
まとめ
カラオケをただの伴奏として流すのではなく、歌を支えてくれる情報として聴けるようになると、歌の安定感や表現力は大きく変わってきます。
和音の中でピッチを感じ取ること、リズムのよりどころを見つけること、伴奏の抑揚を声に反映させること。
こうした意識を持つだけでも、歌の印象はかなり変わります。
たくさん歌うことも大切ですが、時には歌わずにカラオケを聴く時間を作ってみてください。その中に、次のヒントが見つかることもあります。
レッスンでは、講師と一緒にカラオケを聴きながら、どこを感じ取って歌っているのかを共有することもできます。
興味を持たれた方は、ぜひベリーメリーミュージックスクールのレッスンで、カラオケの聴き方から歌を見直してみてください。
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この記事を書いた人
大学在学中、大阪を中心として音楽活動開始。YAMAHA MUSICQUESTをはじめ、数多くのコンテストに合格。大阪でのインディーズCDリリースやバンド活動を経て2002年ACE OF HEARTS よりソロシンガーソングライターaoiとしてデビュー。











































