
歌が安定しない原因のひとつに「リズムが曖昧」という点があります。
メロディばかり追いかけてしまいがちですが、歌も立派な“リズム楽器”です。
今回は、身近なパーカッション(打楽器)を使ったリズムトレーニングについてお話しします。
楽器が苦手でも大丈夫。手軽に取り入れられて、歌のクオリティをしっかり上げられる方法です。
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パーカッションの手軽さはボイトレと相性バツグン
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パーカッション(打楽器)は、ギターやピアノのように指をたくさん動かしたりコードを覚えたりする必要がありません。
手に持って鳴らしたり、手拍子や足踏みなど、だれでも自然にできる動きがそのまま「音」になります。
- ハンドクラップ
- 足踏み
- カスタネット
- シェーカー(卵シェーカー)
- マラカス
- タンバリン
こうした道具を使いながら、身体に細かいリズムを入れ込んでいくと、歌いながら聴こえてくる“拍”をつかみやすくなります。
リズムが見えてくると、自分がどこで声を出すべきか明確になり、結果的に歌が安定していきます。
そして、副産物として歌声そのものがリズム楽器のようにハマっていく感覚も育ってきます。
アクセントの位置をパーカッションの特徴から知る
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それぞれのパーカッションには、得意なアクセント位置があります↓↓↓
- 足踏み:4分音符の頭
- タンバリン/ハンドクラップ:2拍目・4拍目
- シェーカー/マラカス(タンバリンも含む):各拍の頭+16分音符の4つ目
- カスタネット:頭拍や8分の裏拍
ライブでもよく見るように、手拍子はスネアが入る2拍目・4拍目が定番。
ゴスペル風の曲では8分の裏で手拍子することも多いですよね。
テンポの速い曲では、YOASOBI「群青」の“知らず知らず…”のように、4拍すべてを刻む手拍子もあります↓↓↓
曲ごとにアクセントの位置が違うので、いろいろな曲で手拍子・足踏みを合わせてみると、リズムの“ノリ”に敏感になります。
メトロノームや曲に合わせてパーカッションを鳴らしてみよう
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リズムトレーニングで効果的なのが、1小節単位で譜割を変える練習です。

4分音符:タン タン タン タン
8分音符:タタ タタ タタ タタ
3連符:タカタ タカタ タカタ タカタ
16分音符:タカタカ タカタカ タカタカ タカタカ
タンバリンやシェーカーをメトロノームに合わせて鳴らすのも良いですが、声で刻むだけでも十分トレーニングになります。
テンポを変えながら反復すると、拍を細かく感じる力がどんどん育ちます。
特にシェーカーは、16分音符の感覚を鍛えるのにとても有効。
一拍の中の“4つ目”が正確になると、次の拍の頭がしっかり見えてきて、リズム感が一気に良くなります。
ダンサーもミュージシャンも、細かいリズムと大きなリズムを行き来して表現しています。
まずは「細かい刻み」を把握することが大切です。
メトロノームを使って歌声をリズム楽器にしよう
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ベリーメリーミュージックスクールのレッスンでもよく行うのが、メトロノームを8分の裏に設定してアカペラで歌う練習です。
鳴っているのは裏拍だけなので、頭拍を自分で作り出す必要があります。
最初は難しいですが、慣れると裏拍のメトロノームが“伴奏”のように聴こえてきます。
裏から入るフレーズ、裏で伸ばす音などが安定するので、リズムの精度がかなり上がります。
さらに、機械(メトロノーム)というブレない相手とアンサンブルすることで、人の音に合わせる力も自然と身に付いていきます。
まとめ
ピアノやギターのような楽器をやらなくても、身近なパーカッションでリズム感はしっかり鍛えられます。
「リズム感が良い人は歌も上手い」というのは本当にその通りで、歌の安定感や“ノリ”の良さに直結します。
シェーカーは数百円で買えるので、初めてみるにはすごくおすすめ。
手軽に音を鳴らしながら、歌の土台となるリズムを一緒に育てていきましょう。
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ベリーメリーミュージック
八王子校・横浜校 チーフ
本田 “POM” 孝信
この記事を書いた人
レッスン中も得意の駄洒落を連発する癒し系講師。所属するバンドcan/goo(アニソン中心)はキングスーパーライブ2018(東京ドーム)にて水樹奈々、宮野真守など豪華アニソンシンガー等と共演♪作詞作曲家としての視点も持つ。































