京都校の吉田です。
みなさん、秋風が心地いいですね。
ちょっとした街角のワンシーンがカッコええと思える季節です。
島崎藤村 随筆集より
「お早う。」
とまた私は声を掛けて見たが、返事がなかった。しかし、わたしはこの年になって、また自分の内部に蘇って来る太陽のあることを感づくところから見ると、どうやら夜明けも遅くないような気がする。
わたしは三十年の余も待った。おそらく、わたしはこんな風にして、一生夜明けを待ち暮らすのかも知れない。しかし、誰でもが太陽であり得る。わたしたちの急務はただただ眼の前の太陽を追いかけることではなくて、自分らの内部(なか)に高く太陽を掲げることだ。
ひょんなことから、TVでラスト一節を聞いて、瞬間にグッときてしまった。
全然平和なんかでなく、戦争色が濃く、生きにくい時代であったろうそんな時代に、
こんな素晴らしい言葉を生み出した島崎藤村氏は同じ日本人として誇りだ。
岡本太郎氏にも感じた同じ感動を、この一節に深く感じ入った。
そして中学時代、「しまざきフジムラ〜」と常にふざけてた自分を今猛烈に反省する。
「真田ユキムラ〜」と同じく苗字みたいな名前だくらいの認識でしかなかったのだが、
今この一節だけで、この人のすべての作品に触れたくなった。
確かに、外にばかり太陽求めるんでなく、内側に熱くて眩しい太陽を掲げたいものです。
内側だから人から見えないと思いきや、そんな人はやっぱり温度や光持ってますもんね。
だから、人から見えなくても全然OKじゃないでしょうか。
自分の内側に、もし太陽がはっきり感じられたら、それだけで十分幸せではなかろうか。
そして、もしそれができるだけ長く続けられたら、そんな日々はとてつもなく幸せだろう。
誰がなんと言おうと、誰のためでもなく、
そんな自分でいられたら、誰かをも少しは幸せにできる。そうありたいし、そう願う。
通年で一番好きな「キンモクセイの頃」を迎えて、感性が高ぶっている吉田が京都からお届けします。
”ウラ拍”わかってますか?
日常のルーティン業務以外に最近とある業務でむちゃくちゃ忙しいので、
今日は結論を先に書きます。歌が上手くなる魔法に近いかもしれません。
歌いたい曲を普通の4拍子でとります。顔(頭)を使って!
1・2・3・4と顔を小さく上下に振るのですが、顎を”下”にさげるタイミングで1・2・3・4です。
とすると、顎が”上”がる時=後頭部が後ろに行くところが「ウラ」です。
つまり顎が下がるのが1・2・3・4なら、後頭部の「ウラ」を同時表記すると、
1ウラ2ウラ3ウラ4ウラ
となりますね。専門用語で書くよりこれの方がわかり良いと思いますが、
歌唱力が発展途上の人は、歌唱においてこのタイミングのジャストで歌詞を発声できていない。
とかく、「ウラ」ぴったりで発声せず、大抵ウラが早まってしまう。
オモテの拍(上記1・2・3・4)はなんとかタイミング的に待てるのですが、ウラが早まってしまって
結果的にオモテも走り気味になる箇所が増えて、なんかバタバタした印象の歌唱になる。
結局は、上記のコレにつきます。
1ウラ2ウラ3ウラ4ウラ
つまりは「8ビート」なのですが、わかったつもりの8ビートではなく、
先述の2ポイント、そう
顎と後頭部
だけを意識してそのタイミングジャストで発声し歌詞を乗せてください。
この2つにほとんどの歌詞が乗ります。
まずはこのタイミング、特に後頭部の「ウラ」のジャストを大切にしてください。
これがちゃんとできないと、「前ノリ・後ノリ」は一生わかりません。
この2つがジャストで歌えるようになるだけで、ゆったり感がアップして、
懐の広い・余裕のある歌い方に変貌しますし、さらには上記表示の
〜〜〜4ウラ
つまり最後の”ウラ”が「半拍のブレス」になることが多いのですが、
そのタイミングまでもがしっかりして、しっかり吸えて、声も伸びやかになる。
良いことづくめです。
特に、女性は胸板が薄いので半拍ブレスでたくさん息が吸えない人が多いので、
うってつけです。1拍ブレスはできているのに・・・の人が多いです。
だから、半拍のブレス位置は歌詞カードに書いて常に意図的に息を十分吸ってください。
吸わないと吐けません!!
圧のあるいい声出ません、絶対に!!
以上をぜひ参考に安定歌唱を目指しましょう!
正確にできているか自信なければ先生にレッスンでチェックしてもらいましょう!
ではまたまた、みなさんごきげんよう〜〜
京都校の吉田でした。