【ボイトレ】歌う時の姿勢を改善するためのポイントと実践方法

歌う時の姿勢について

皆さんこんにちは!名古屋校講師の北野です。寒さが増し、いよいよ秋の芸術シーズンが到来しました。今回は、歌唱における「姿勢」の重要性についてお話ししたいと思います。

寒くなると、ついつい体が縮こまって猫背になりやすくなりますよね。しかし、猫背の姿勢は、歌唱においてさまざまな問題を引き起こします。自信のなさを感じさせるだけでなく、声の響きにも影響が出る可能性があります。

今回は、良い声を出すための正しい姿勢と、それに必要な意識のポイントを紹介します。あなたの歌声を一段と輝かせるために、ぜひ最後まで読んでください。

良い声を出すために必要な基本的な行動

まず、歌を歌うときに最も基本的なことは、「息を吸う」と「声を出す」の二つの行程です。

これが、声のパフォーマンスにおける基礎となります。しかし、このシンプルなプロセスでも、体の使い方に違いが生じれば、歌声に大きな影響を与えます。

声がうまく出ない理由として、音程やリズムの問題だけでなく、息を吸う行程が正しく行われていない場合が多いのです。

歌うためには、まず適切な量の息を吸うことが必要です。姿勢が悪いと、呼吸に必要な肺の容量が制限され、十分な空気を取り入れることができません。これが、歌う際の苦しさや息切れに繋がるのです。

猫背が与える影響とは?

冬の寒さで体が縮こまると、つい猫背になってしまいますが、この姿勢がもたらす影響は深刻です。

猫背は、体の前面を圧迫し、呼吸を妨げます。その結果、を出すために必要な空気が十分に肺に入らず、良い声を出すことが難しくなります。

猫背を解消するためには、あばら骨を持ち上げるような意識を持って姿勢を整えることが大切です↓↓↓

歌う時の姿勢について

この姿勢を作ることで、肺に十分な空気が入り、声の響きも良くなります。さらに、見た目にも自信があるように見えるため、一石二鳥です。

腰の位置が与える影響

姿勢を改善する上で、もう一つ気をつけるべき部分が「腰です。

腰が引けたり後ろに出てしまうと、見た目は謙虚に見えるかもしれませんが、声にとってはマイナスの影響があります。腰が引けると、あばら骨が下がり、腹筋に力を入れることが難しくなります。これが、息を吸うときや声を出すときのサポートを弱めてしまいます。

腰をしっかりと安定させるために、大殿筋を引き締め、腰が引けないように意識しましょう。このように腰を整えることで、声の支えが強化され、より力強い声が出やすくなります。

「丹田」を意識した歌唱法

歌唱時に重要なのは、ただ姿勢を整えることだけではありません。次に注目すべきは「丹田」です。

丹田はおへその下、下腹部の真ん中に位置し、声を支える力の源とされています。良い声を出すためには、この丹田を意識し、常に引き締めておくことが求められます。

「丹田を意識する」というのは、実際にお腹をへこませず、むしろ突っ張るような感覚を持つことです。この意識を持ちながら声を出すと、腹から力強い声が出しやすくなります。実際に、丹田の部分を手で触りながら息を吐き出すと、へこみながら呼吸が深くなる感覚が分かりますが、この状態で声を出すと難しくなることが実感できるでしょう。

正しい姿勢を習慣にする方法

歌う時の正しい姿勢を身につけるためには、まず日々の習慣を意識することが大切です。以下のポイントを守りながら、少しずつ姿勢を改善していきましょう。

  1. あばら骨を持ち上げるように立つ – 背筋を伸ばし、胸を開いて空気を肺に取り込みやすくします。
  2. 大殿筋を引き締め、腰を後ろに引かない – 腰の位置を安定させることで、体全体のバランスが取れ、良い声を支える力が強化されます。
  3. 丹田を意識して腹部を引き締める – へこませない意識を持つことで、歌唱時の力強さが増します。

歌唱時の姿勢チェックを日々行う

特に寒い時期には、姿勢が丸くなりやすいため、意識的に姿勢を確認するチャンスが増えます。

歌のトレーニングとして、日々の習慣に姿勢チェックを取り入れることで、歌声がどんどん良くなること間違いなしです。

寒さをポジティブに捉え、体をしっかりと整えながら練習を重ねていきましょう。

正しい姿勢で歌声を最大限に引き出す

良い声を出すためには、正しい姿勢を保つことが非常に重要です。

姿勢が悪いと、呼吸がうまくできず、声が出しにくくなります。日々の練習で、あばら骨を持ち上げ、腰を引かず、丹田を意識することで、より美しい歌声を引き出すことができます。

冬の寒い時期を利用して、姿勢を見直すチャンスとし、歌唱力向上のための一歩を踏み出しましょう。

正しい姿勢は、歌だけでなく、日常生活にも良い影響を与えるので、積極的に意識していきましょう。

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