ボーカル上達Ⅷ 〜メンタル・モチベーション・アプローチ〜

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ボーカル上達Ⅷ 〜メンタル・モチベーション・アプローチ〜
ボーカル上達Ⅷ 〜メンタル・モチベーション・アプローチ〜
こんにちは。
京都校のヨシダです。
 
残暑厳しい折、
ふと秋のささやきにふり返る夕暮れ、
みなさまお元気でお過ごしですか?
 
先日の8/18に、ベリメリ京都校MIX LIVE vol21が
東山祇園のシルバーウィングスにて開催されました。
 
13組のアーティストの約半数がここ1年以内の入会者である新人組と、
数回以上出場を果たしているレギュラー組とで火花を散らしてくれました。
実にカラフルで、印象深いLIVEでホントに感激いたしました。
 
中でも私が指導している高校の美人音楽教師のTさんが歌った
「金魚花火」は夏の終わりを幻想的に表現していて、サポートで
Gtを弾いた私も弾きながらホワーンとセンチメンタルになってしまった。
コメンテーターとして、京都LIVE初参戦の名古屋校のAOIチーフも、
「京都校の生徒さん、メッチャレベル高いですね〜〜」
「いい勉強になりました〜」
とその後の打ち上げでも出演者たちと熱く語ってくれていました。
もちろんVOL 1stからずっと見てきたので、どの回も感動するのですが、
今回は新人組の勢いや飛沫のあるステージと、それに負けじとフルパワーで
それを上回る気迫を見せてくれたレギュラー組のコントラストが実に夏らしくて、
立ち見も出るほで満杯のお客様も、最後まで帰る人がいなかったことがLIVEの
素晴らしさとボルテージの高さを証明してくれました。
あ〜、やっぱり音楽って最高です。
ボーカル上達Ⅷ 〜メンタル・モチベーション・アプローチ〜
『アーティスト・音楽人として成長するメンタリティー』
レッスンでもよく話題にあげるのですが、歌唱はカラダを使って息やコトバを
吐き・投げ・響かせるのですから、アスリートつまりスポーツの体の使い方に
通じるものがあります。当たり前ですが、インナー筋力や肺活量を高めないと
デカイ声も出ないわけですが、そのあたりも含んだメンタリティーの話を少し。
Rock・R&B・POPsの世界は決してアカデミックではありません。が、音大や
音楽専門学校を出た人が有する技術と同等かそれ以上のスキルも必要です。
場合によっては、独学でもそれを会得してゆく必要があります。
特にコード回しのセンスと個性がないとオリジナル楽曲のクオリティーは上がりません。
ちょっと分かりにくいかもですが、メンタリティーの上では、
アカデミックに学ぶことと、アカデミックに振舞ってしまうことは
全く方向も価値観も異なる対照的なことです。
分かりやすく高校野球を考えて見てください。
今夏の甲子園は履正社が優勝しましたが、彼らはおそらくプロの2軍と
戦っても勝つと思います。それほど技術は大人レベルでも最高峰です。
でも彼らはアカデミックな澄まし顔はしていないし、技術至上主義でもなく、
メンタルや勢い、勝負の流れや気持ちの強さなどが、勝負を分けることを
大前提に考えていると感じます。
 
どんなに上手い選手でも「俺ほど上手い奴はいねーぜ」と、
冷めてニヤッとしてる奴はいない。みんな、
「ニコニコ・大声で・全力疾走・ハキハキ・泣き・笑い」
あのレベルの選手たちほとんどがそれを実行している。
それができるから、そのレベルに行ったのか?
そのレベルだから、それができるのか?
結論言えば、音楽も究極いろんな人のお世話になって作品ができ、
自分の作品が世に出るわけですから、
「ニコニコ・大声で・全力疾走・ハキハキ・泣き・笑い」
の60%以上はできてないと賛同者や協力者は得られないと思います。
作詞作曲からアレンジ、編集やディストリビュートまで一人で完パケを
目指すなら、「気難しいニヒルなアーティスト」でも、それはそれで
個性として面白いと思いますが、そうでないならあまりに小難しい
アカデミック然とした、ムダにプライドと要望だけは一流にならないように
気をつけて行きたいものです。
 
『なんでもやってみよう!
楽器もよし!やってやろう!
洋楽も聴いて楽しもう!
いろんな先生の意見を聞いて糧にしよう!』
 
という、明るい前向きさが必須ですし、
 
『私に足りないものは何でしょうか?
 ゼッタイ学びたいです。』
という殊勝な雰囲気が出ている人ほど空気感が美しいですね。
年齢・性別・人種など関係なく。
 
そんな感じで、
がんばりましょう、あなたも私も。。

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