こんちわメリー♬
さーてさてさて!前回のボイトレ講座では「はじめに」という感じで、荒筋的な感じで書かせて頂きつつボイトレのヒント的なことを書いたのだがけれど。
今回からは、具体的に各項目の解説やヒントとなる内容を含めつつ、大切な事柄をお伝えする方向で進めていくメリ〜
そして今回のテーマは「呼吸」です。
腹式呼吸という言葉を誰しもが一度は耳にしていると思います。
空気なんてものは「読む」ものではなく「ただ吸い込めばよい」ものです(笑)
勿論「KY」にはなりたくないですが(^^;
本日は第1回で提示させて頂いた具体的な項目は以下になります!
流れを再確認するためにもざっと目を通して頂けると幸いです。
——–
★腹式呼吸(横隔膜の動きと認識etc)
★口呼吸と鼻呼吸
★脱力と呼吸
★腹圧コントロール(息のスピードコントロール)
★効率的な息の使い方
★ 長い息
★息で作るアクセント
★支えの作り方と実感
★具体的なトレーニング方法
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それでは!
横隔膜の動きと認識をメインに腹式呼吸について進めていくメリー♪
まずは腹式呼吸の仕組みメリ〜
<腹式呼吸>
1.横隔膜の動きと認識
先ずは基本的な横隔膜とその動きについての認識を深めていきましょう!
腹式呼吸といても息はお腹には入りません。
お分かりですよね?
「はい!」
「はい!」ではなく「肺」に入ります。
ここで大切なのは「イメージ」です。
歌を歌う時、僕らは見えないものをイメージでコントロールしていく必要があります。
実際にそう動かすというより、イメージで息をスムーズに流していくことが必要です。
だって、体の中を目で見て動かすことは無理ですから♪
まず!肺は上からではなく下から押して圧をかけ、息を押し出していくとイメージしてください。
例えば!
桶に水がなみなみと入っているところに桶と同じくらい幅のある石を落としたと思ってください。
水はどうなるでしょうか?
もちろん居場所を失って上にあふれ出します。
その水面に肺があったとすると、水は肺を上に押し上げます。
この時に石を横隔膜だと思ってください。
要するに!
横隔膜を下げる事により息は上に移動して口から出ていく事になります。
横隔膜を下げる事によって居場所を失った内臓的な何かが、ギュルリと上に逃げて下から肺を押し上げる。
まさにそんな図式です↓↓↓
これがどうして良い発声につながるか??というと…
「胸にリキミが入らないから」なんです。
肺の上から下方向に圧をかけて、肺を直接上から押しつぶして息を作ろうとすると、声帯に近い部分にリキミが生じて何らかの悪影響を及ぼします。
胸部は大切な振動板なのに、胸をキュッと硬く縮めてしまうと振動の少ない固い声になってしまいます。
風鈴に触れると音が鳴らなくなるあれです。
声帯や共鳴部分(ヘッド/ミドル/チェスト)から遠い位置に有る、腹部(みぞおちより下の部分辺り)にて息を作ることが出来たら理想的です。
マヨネーズをテーブルに置いて、一番下の方を圧してマヨネーズを出すイメージです。
上の方を押すより長く沢山マヨネーズが出てきそうでしょ?(笑)
より下の方を圧する場所を重心の在処として良いと思います。
口周りの力は別の表現で使いたいところです。
声は口のあたりから鳴ります。
それゆえに人は無意識に口の周りに力を入れてしまいがちです。
2.脱力の意味
次に「脱力」の大切さについて深めていきます。
僕らは子供の頃からラジオ体操含め、身体を動かす時のアドバイスとして…
「大きく胸で息を吸って〜〜」
「精一杯息を吸って〜」
と教えられてきました。
間違いではないのでしょうけれども。
こと「歌う」という行為の時には、この認識はほぼほぼ邪魔になります。
吸う時に力を使っていますから。
そして大きく胸を広げて息を吸うと体は伸び上がり、結果的に胸も肩も上がり、肺を上から下へ胸で押し付けるための位置エエルギーを蓄えてしまいます。
思う壺です(誰の?)。
歌う体づくりの妨げになります。
変な癖が子供の頃に身についてしまう可能性があります。
そして脱力したら「ため息を吐く」様に息を出してしまいがちですが、脱力した時こそ同時に息を下へ落とし込みたいところです。
歌う時に力を使っているのですから息継ぎのタイミングでは、しっかり力を抜いて酸素を取り入れつつ疲れを取りましょう♪
驚くべき事に、息を吸う時にも横隔膜は下がります。
横隔膜を下げる事で押し上げられた肺は元どおり!
膨張した肺には、より多くの息が戻ってくるのです。
息を吐く時にも吸う時にも横隔膜が下がる?
不思議ですよね(笑)
- 息を吐く時の横隔膜を下げるコツ
- 息を吸う時に横隔膜を下げるコツ
これらについては様々なトレーニング方法があります。
ボイストレーナーは良い意味で「我流」のメソッドで横隔膜を下げる方法を伝授します。
実感という名の下に!
「十人十色」
ボイストレーナーにも自分自身が身につけてきた色んな道のりがありますので、感覚や伝え方も様々です。
そして沢山のレッスン生(クランケ)を教えてきた講師ほど、様々なアプローチの方法を知っていてアドバイスの幅も広いのです。
そして!複式呼吸を確実に身につけるために大切なことは、歌うという実戦にて、実感できる様になるまで、呼吸に意識を向けることです。
これ大事!
トレーニングで実感したことを歌うという行動の中で、しっかりと意識しながら擦り合わせていくことが大切です。
(確認→擦り合わせ→確認→)
どうしても実戦で歌う時には我を忘れて歌う事に必至になりがちです。
ライブやカラオケなどなど、歌うタイミングでは身につくまで横隔膜の整理をしながら、毎度毎度、必ず意識して意識して「正しい体の使い方」を覚えたいですね。
いつか無意識に操れる様になるまで!
3.横隔膜トレーニングのためのアドバイス
最後に、横隔膜のコントロールのための近道的なアドバイスを箇条書きにまとめようと思います。
以下参考にしてみてください。
- 横隔膜を沢山下げるにはインナーマッスルの強化が必要になります。引き下げる幅が大きくなればなるほど肺もより圧することが出来ます。すなわち長い息を吐ける様になります。また、インナーマッスルを支える外の筋肉もある程度必要です。外の筋肉を鍛えすぎると身体をほどきにくくなるので、インナーマッスルを鍛えながら外の筋肉も鍛える方向で考えてください。正しい体の使い方でロングトーンしたり長く歌い続ける事でも鍛えることが出来ます。
- 声を出さずにお腹(下腹部)にだけ力を入れることが出来る様にすると横隔膜を下げて息を流す感覚を掴みやすいと思います。
- お腹を引っ込める意識を捨てましょう。直ぐにお腹が引っ込む様な歌い方だと圧力が逃げてしまっていて横隔膜を下げる力は育ちません。腰(後ろ側)にしっかりと壁(支え)を形成して力が逃げない様に意識してください。
- 咳は横隔膜の動きを伴います。咳をするイメージでお腹と口の連動を考えるとヒントになるかも知れません。
- 横隔膜を下げることでテコの原理のように「何か」が上がってきます。その何かが肺を下から圧してくれます。跳び箱を飛ぶ時の様に両手で何かを押すことで体は上に向かいます。歌唱の際にマイクを持つ手のひらを前に出したり下に押し広げたりしている動画(姿)をよく見かけます。これもその応用だと考えられます。
まだまだヒントは沢山ありますが書ききれませんし、書くとキリがないです(笑)
僕らはこんな数々のヒントをトレーニングの中で伝え聞かせ、実戦で役立つように利用しつつ監修しています。
普段の会話と同じような感覚で歌いたいですよね♪
英語圏の皆様の会話にはニュアンスがあり、まるで歌っているかの様なフレーズが沢山あります。
英語という言葉の持つリズム(アクセント)がトークをソングにしています。
歌も会話の延長だと思って歌えば良いメリ〜〜♫
(急に羊)
「おはようございます」とか挨拶した後に一生懸命息を吸う様なことはないですよね?
でも次の言葉を発することが出来ています。
歌も同じことです。
フレーズを歌い終わったら力を抜くと自然に息が流れ込んで来る身体作り!
皆さんも是非♪
歌がもっともっと楽しくなるメリー♪
次回は!
★口呼吸と鼻呼吸
★脱力と呼吸
★腹圧コントロール(息のスピードコントロール)
この辺りを詳しく説明していきますね。
お楽しみに!!
羊(執事)のベリメリちゃんでした☆