【ボイトレ】拍の取り方を身につけよう|入門の指練習と歌への効果

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【ボイトレ】拍の取り方を身につけよう|入門の指練習と歌への効果-01

歌がうまくなりたいと思ったとき、どうしても後回しにされがちなのが「拍」の感覚です。

「リズム感がないから無理…」「音楽理論が必要でしょ?」と構えてしまう方もいますが、実は歌に必要なレベルの拍トレーニングはそこまで難しいものではありません。

ほんの少し理解できるだけでも、歌の安定感や安心感は大きく変わります。

今回は、拍の入門練習と、理解することでどんな変化が起きるのかを紹介します。

そもそも「拍」がわからないまま歌っている人が多い

【ボイトレ】拍の取り方を身につけよう|入門の指練習と歌への効果-02

レッスンでも「リズム感が悪いんです」と言う方はたくさんいます。

でも話を聞いてみると、ノリや裏拍の話ではなく──
どこが1拍目かわからなくなって迷子になってしまうというケースがほとんどです。

ピアノやドラムと比べれば、ボーカルに必要な拍の理解は入口レベルで充分。それでも体感として掴めれば、歌声の安定にしっかり結びつきます。

まずは「指遊び」から始めよう

拍、4分音符、8分音符…と言い始めると「譜面ムリ!」「難しそう」と感じるかもしれません。でも安心してください。まずは指遊びでOKです。

  • 親指=1
  • 人差し指=2
  • 中指=3
  • 薬指=4

この4つだけ使います。小指は使いません。

薬指を折ったら、ジャンケンの“パー”で指をリセット。この動き、実は後々「裏拍」を練習するときにも役立つので、今のうちに慣れておきましょう。

慣れてきたら、指を動かしながら歌ってみます。指が速くなったり遅くなったりしないように、歌とテンポをしっかりキープできるのが目標です。

最初は「1拍目」を意識するだけでOK

【ボイトレ】拍の取り方を身につけよう|入門の指練習と歌への効果-03

4つの指をリズムに合わせて折れるようになったら、次は親指=1拍目に注目してみてください。

ただ見つめるのではなく、親指を折る瞬間に歌っている言葉(文字)を把握できるようになるのがポイントです。

例:いきものがかり「ありがとう」サビ

ありがと(う)って伝えたくて(え)
あなたを(お) 見つめるけど(お)

括弧の部分が親指=1拍目に当たる文字です。これを理解することで、歌っている途中で速くなったり遅くなったりしても、1拍目で修正できます。

つまり、1小節ごとに狂いをリセットできるということ。これだけで歌全体の安定感がかなり変わります。

1拍目の文字を強調しよう

1拍目の位置がわかれば、そこにアクセントをつけやすくなります。

すべて同じ強さで

タタタタ タタタタ

と歌うよりも、

「タッ」タタタ 「タッ」タタタ

のように最初を強く発音するとノリが生まれますよね。これも拍を理解することで得られるメリットのひとつです。

拍がわかると、ブレスも良くなる

【ボイトレ】拍の取り方を身につけよう|入門の指練習と歌への効果-04

1拍目やアクセントだけではありません。

拍が理解できると、ブレスのタイミングが見えるようになるという大きなメリットがあります。

先ほどの「ありがとう」でいうと、1拍目は「う」。では最初の「あ」は何拍目?と考えると──実は4拍目に位置しています。

1、2、3、ありがと

という感じです。

ということは、3拍目で息を吸うのが理想です。

1、2、息、ありがと

ブレス位置が自分で理解できると、吸気が安定し、そのまま発声の安定につながっていきます。リズムと声がリンクしてくる感覚がつかめてきますよ。

まとめ

今回は4分音符と1拍目に絞った入門編でした。

慣れてきたら3拍目も意識したり、8分音符で細かくとれたりすると、裏拍やアクセントのノリも作れるようになります。

レッスンではカラオケを使って講師と一緒に指遊びからスタートします。最初は真似するだけで大丈夫です。

「拍が苦手かも」「リズムの不安定さを改善したい」という人は、ぜひ体験レッスンで試してみてください。

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