俯瞰で見ること

どうも!八王子校のUZAです。

俯瞰で見ること

先日、某ラジオ番組のトーク中に面白い話題になりました。
最近の映画は昔のように俯瞰のシーンが少なくなっているというのです。
「俯瞰」とは「高い所から見下ろすこと」ですが、映画で言うと引きの絵のことです。

映画で最初に引きの絵があって段々アップになって行くと一台の車が走っていて
次のシーンでその車が到着して主人公が降りてくる・・・な~んてイメージです。

最近は携帯カメラや一眼カメラで作品を録る監督も多いらしいです。
YouTubeなんかの影響もあるかもしれません。
Youtuberの登場に俯瞰のシーンは必要ないですもんね!

ただ、この話題に触れて私が感じたことは映画の撮影の話しでは無く
最近、世の中や自分自身が少し俯瞰で物事を考えられなくなっているのではないか?と感じたんですね。

たとえば政治!選挙なんかがあると皆、即効性のある政策を打ち出したりしますが
そういう政策は殆ど長続きしませんね(個人の印象ですが)高速道路は無料じゃなかったんかい!!!
政治なんかは特に10年、20年先を踏まえて引きの考え方でやるべき事も多いはずです。

スポーツ選手のトレードや移籍問題なんかもショッキングな見出しになることが多いですが
俯瞰で見て決断をしたチーム、選手ほど後に成功しているケースが多いと思います。

まぁ人間ですから目の前の勝ち負け、損得にこだわるのは当たり前なんですが
1年では損だけど3年で見れば特・・・。
う~ん。理屈では理解出来てもなかなか受け入れがたいものかな

先日少年野球の指導者が選手を平手打ちしたことがニュースになっていました。
けしからん指導者だ!というニュースです。

私は6年生の時、野球の試合中にソフトボールのベース固定用の紐に足が引っかかり
転倒して左手を強打したことがありました。
その試合で私は投手だったのですが、キャチャーからの送球が激痛で捕球出来ず
クラブを持ち替えて右手で捕球してした所をふざけていると勘違いされ
交代させられベンチでコーチに殴られました。

帰宅して嘔吐し、これはおかしい。と思い病院に行って診断の結果、はじめて骨にヒビが入っていることを
知ったのですが、今の世の中ではあり得ない話しですよね!
今だったら親まで出て来て大騒ぎな展開だと思います。

確かにその時は私も自分がされたことに不満でした。

でもあれから約35年!
今になって思えば、理不尽なことも受け入れる忍耐力
コーチからの謝罪を受け入れた時の清々しさ
チームメイトがコーチを責めなかった私を評価してくれた時の誇らしさ
卒業の時の達成感
些細な出来事でしたが様々な心の成長を私自身にもたらしてくれたエピソードでした。

また余談ですが、完治前に鉄棒から飛び降りて再度手を強打し病院騒ぎになった時
「道で転んだ」と親へ嘘を言い、その後色々あって「やっぱ嘘はバレるな」とも学びました。
これが一番勉強になったかな(笑)

この私の経験は随分と時間が経って、冒頭に触れた映画のシーンのように
人生を引きの絵、俯瞰で見れたからこそ感じられたものだと思いますが

現代人は何かとスピードを求め過ぎている気がします。
目の前にある勝ち負けが全てではないことを思い出すべきではないでしょうか

音楽で言えば
ライブで失敗したこと。
レッスンが上手くいかなかったこと。
上手くいかない時にネガティブな出来事を
そこだけをクローズアップしたくなる気持ちは解りますが
そんな時はちょっとだけ自分自身を引きの絵、俯瞰で見直してみましょう。
きっと違った景色が見えてくるはずです。

失敗は成功のもと!
ピンチの後にはチャンスが来るもんです!
何かを辞める時は何かが始まるとき。
きっとそういった考え方の積み重ねが貴方の言葉になり、表情になり、
歌になり、そして人生になるんじゃないでしょうか

自分自身にもそうですが同じ考え方で周りの人を見ることが出来れば
少し生き方が楽になるかもしれませんね!

気付は今年もあと3ヶ月ちょっとです。
私は2018年の残りの時間はガンガン失敗して行く時間にします!!

だってどんなに世の中がスピードアップしたって
人間の寿命は延びてるわけでしょ?
人生80年。そんなに急いでどうすんの?

牧野由依さんの「それはきっとボクらしく生きる勇気」という曲で私が書いた歌詞に
「大きく息をひとつ吸ったら 溜め息だって深呼吸」というフレーズがあります。
世の中のスピードに疲れた時は時々立ち止まって
この曲を聴きながら自分自身を俯瞰で見る努力をしましょう(宣伝です)。

以上
八王子のUZAでした。

この記事を書いた人