
洋楽を歌ってみたいけれど、「英語の発音が難しい」「日本語の曲と同じように歌えない」と感じたことはありませんか?
実は、洋楽を歌うことは、英語の歌を楽しむだけではなく、ボイトレの一環としても面白い練習になります。
英語歌詞の曲には、日本語の歌とは少し違った「母音の使い方」「アクセント」「リズム」「しゃくり」「言葉の流れ」などがあり、洋楽を一曲しっかり歌えるようになることで、普段の歌い方にも新しい変化が生まれることがあります。
今回は、洋楽を歌うことで身につく「英語フィーリング」に注目しながら、日本語の歌との違いや、実際に歌ってみてほしいおすすめの洋楽曲について考えてみたいと思います。
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はじめに
皆さんは洋楽を完コピしたことありますか?
完コピとまでは言わないけれど、歌詞を見ながらでも一曲歌えるようにすることで、歌は間違いなく成長します。
最近では、「影響を受けたアーティスト」が海外のアーティストではなく、日本のアーティストという方々が増えています。
時代の進行が理由だと思います。
僕らが子供の頃は…
- マイケル・ジャクソン
- ABBA
- Led Zeppelin
- TOTO
- キャロル・キング
- ヴァン・ヘイレン
- マーヴィン・ゲイ
- シュープリームス
- カーペンターズ
- ビートルズ
…などなど、ここに書ききれない様々なビッグアーティストの音楽に、大きく影響を受けた時代です。
レコードから流れるアナログな、温もりのあるズッシリとした音像は、当時、脳に新鮮で深い溝を刻んでくれました。
意味は分からなくても、英語は話すようにフレーズが流れ、「カッコいい」「美しい」など、魅了される要素がたくさんありました。
軍歌、童謡、国歌など、昔の日本語の言葉が乗った歌は、ひとつの音にひとつの言葉が当てはめられるのが基本だったので、ニュアンスとしては硬い感じでした。
ですが、洋楽曲の影響を受けた日本のアーティストの皆様は、英語フィーリングのメロディーやニュアンスを獲得してきたのだと思います。
今回は、日本語歌詞に洋楽曲が与えた影響を元に、「洋楽を歌う意味」と、洋楽を歌うことで身につくフィーリングについて考えてみたいと思います。
母音の使い方と表情から生まれる響き
サザンオールスターズの桑田さんの歌い方は、英語フィーリングの代表的な歌い方で、当時、誰もが衝撃を受けたと思います。
- 「母音」の響かせ方、しゃくり方
- 「あ」と「え」の中間的に響く、曖昧な「母音」
- 「こ」を「くぅお」と発音して、本来ひとつの母音を2つの母音にしたり
例えば「YES」という英語には、「い」「え」「う」という3つの母音の口の形が連なっています。
短い言葉なので、一瞬にして3つの母音の口の形が流れます。
強調するアクセントは「え」にあるのは、発音してみてすぐに分かると思いますが、間違いなく3つ分の動きがあります。
ここで既に、口の動きには3つ分の動きがあり、その言葉を発音するときの様々な心の動きに対する表情が生まれます。
人によるとは思いますが、印象としてボディーランゲージも派手で、表情豊かな欧米各国の皆様の顔は、目や口元、表情筋の上げ下げも大きく、発する言葉にも様々な感情表情を加えてくれています。
関西弁と英語のアクセント
話しかけるように流れるメロディーは、とりわけ洋楽の特徴だと思います。
歌うことはメッセージを伝えることであり、そうなると言葉をたくさん詰め込んで、できるだけ分かりやすく伝えたかったのでしょう。
そして、特に伝えたい部分は強く発するように話します。
「強調する」という表現方法です。
例えば日本語で…
「今夜、僕と一緒に花火を観ませんか?」
…を英語に訳すと…
Would you like to watch the fireworks with me tonight?
…ですが…
いつ観たいのか?
※tonightを強調
誰と観たいのか?
※meを強調
何を観たいのか?
※fireworksを強調
…で、強調する部分が変わってくるので、アクセントの位置が違ってきます。
洋楽アーティストは、メロディーに言葉をはめる際に、伝えたい言葉を強く長く発することができるように当てはめているのかも知れません。
もちろん、無意識に。
以前の「声模様」にも書いたことがありますが、関西地方の関西弁は英語とニュアンスがよく似ているので、参考になると思います。
ええかげんに「せい」!
おーまーえーはー「アーホー」かー
「ちゃう」ねん
クールな東京とは裏腹に、関西人は感情優先的なニュアンスで、起伏のある話し方の特徴を持っていると感じます。
洋楽を学ぶことで、この「アクセント(強調)」が自然と身につくことでしょう。
ぜひ歌ってみてほしい、おすすめの洋楽リスト
個人的におすすめしたい洋楽曲をまとめました。
- タメ
- しゃくり
- リズム
- 音色
英語フィーリングが身につきやすい曲を選びましたので、洋楽の定番曲でもあります。
ぜひチャレンジしてみてください。
【古い、古め】
BEATLES「Let It Be」
Carpenters「Close to You」
Michael Jackson(Jackson 5)「I Want You Back」
Carole King「You’ve Got A Friend」
Whitney Houston「Saving All My Love for You」
他にもたくさんありますが……。
【新しめ】
Lady Gaga, Bruno Mars「Die With A Smile」
Taylor Swift「Love Story」
などなど。
でも、何でも大丈夫です。
ご自身が好きで、歌ってみたいと思った曲をフレーズごとに、「何度も聴きながら歌ってみる」を繰り返すことで、自然と口ずさめるレベルまで馴染ませていきます。
そして、一曲を通して歌えるようになれば、いつの間にか成長しているし、自信にも繋がることでしょう。
さいごに
日本語歌詞の曲と英語歌詞の曲は、成り立ちを含め、明らかに違います。
日本に生まれた僕としては、日本語の歌詞の内容の方が明らかに深い味わいがあると思っていますが、フレーズの美しさは、ポップス、ロックの先人である洋楽の方が素晴らしいのでは?と思う場合もあります。
もちろん、優劣はありません。
日本の音楽も洋楽も大好きです。
それぞれの良さを感じることで、ご自身の歌声をさらに膨らませてみてほしいです。
両方知ることも大切だし、他方の影響を受ける意味も大きいと思います。
和菓子も洋菓子も、どちらも食べたいですよね(笑)。
聴くだけでは身につきません。
歌ってみましょう。
八王子校、横浜校チーフ
本田’POM’孝信

































