プロの歌手が「表現」として使う「トーンコントロール」は、その歌をよりドラマチックに演出するために重要なテクニックです。「声色」と「技法」を駆使して「表現」することにチャレンジしてみましょう。
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「トーンコントロール」とは
「トーンコントロール」とは、簡潔に言えば「声色を変えて、様々な表現をすること」です。
例えばレストランの「コース料理」で、オードブル(前菜)、スープ、ポワソン(魚料理)、ソルベ(シャーベット)、ヴィアンド(肉料理)、デセール(デザート)、カフェが全て「唐揚げ」だったら「えっ?ええっ!?」ってなりませんか?
歌も一緒です!
シンガーが歌う歌が、ずっとAメロ、Bメロ、サビ、Dメロが全て同じ声色だったらリスナーは飽きてしまいます。
なので、場面場面で様々なトーンを使い分ける(コントロールする)ことで、その楽曲をドラマチックに表現することができます。
「声色」って何ですか?
「声」の種類は沢山あリます、ボイストレーナーによって声色の呼び方の名称は異なります。
- 地声(ナチュラルヴォイス)
- 裏声(ファルセット)
- ミックスヴォイス
- ミドルヴォイス
- ヘッドヴォイス
- ウィスパーヴォイス
- ブレッシーヴォイス
- エッジヴォイスetc..
声色に世界基準がなく個々の基準なので、どの呼び方が正しいとかが無いのが現状です。
ただ事実として、我々ヒューマンには色々な声色で歌う事ができるのです!
声色の使い方・使い分けについて
Aメロは「かなり息混じり」、Bメロは「やや息混じり」、サビで「あまり息が混ざらない」のが多いパターンです。
そうすることによって楽曲をよりドラマチックに演出出来ます。
色んなパターンが想定出来ると思います。
現在活躍しているアーティストの歌い方を分析してみましょう。
何かしらのヒントがあるはずです。
「声色」と「技法」組み合わせ方
ウィウパー → 地声 → ウィスパー → 地声 (組み合わせは∞)
などは歌声のコントラストが付くので、割と多く用いられれている技法だと思います。
地声 → 裏声 → 地声
最近、よく用いられてる「ヒーカップ」という技法です。
高まった感情を表現するに効果を発揮します。
地声 → エッジヴォイス → 地声 (組み合わせは∞)
より歌声の切なさを強調できる技法です。
他にも沢山トーンコントロールの技術はあります!
自力ではわからない事が世の中には沢山あります。
他者に学ばなければ、わからない事が殆どんです。
最後に
世の中には、ボイトレの教則本、ボイトレのYouTube動画など歌唱力向上の為の色々な情報があります。
それを参考に取り入れてみたとしても実際はどうでしょうか?
自分でこの歌い方出来てる・出来てないの判断は難しく無いでしょう。
そんなときは「人対人」のレッスンが一番です。
ベリーメリーミュージックスクールへお越しくださいませ。
この記事を書いた人
1996年 PONY CANYONよりメジャーデビュー。2002年より、ボイストレーナーとしてプロ・アマ、ジャンル、年齢問わず、幅広く指導中。